ディメーター タイガーリリー EDC・SP 120ml

アメリカのフレグランス・レーベルで、1993年に立ち上げられた「ディメーター・フレグランス・ライブラリー」。ギリシャ神話の豊穣の女神「デメテル」から取られた名前で、ライブラリーという言葉がついていることからもわかるとおり、さまざまな香りをピックアップした、300種類以上のラインナップで知られております。
オーソドックスなものはもちろん、なかには「アースワーム(ミミズ)」や「ゾンビ」、「ペーパーバック(文庫本)」といったエキセントリックなものまであります。そういうところがおもしろいブランドです。

こちらは、そんなディメーター・フレグランス・ライブラリーのフレグランス・ラインから発売されたレディス香水です。ディメーターの作品の中では、どちらかというとマイナーなほうで、レアなアイテムですのでお求めはお早めに。
「タイガー・リリー」は、和名では「鬼百合(おにゆり)」と呼ばれる、ユリ科の花です。マリーゴールドやガーベラのように、濃いオレンジ色が特徴で、黒い斑点とオレンジのコントラストが目立ちます。
大きいユリで、色合いもヴィヴィッドなので、日本では「鬼」を、海外では「タイガー」をイメージしているようです。

ちなみにこのタイガー・リリーは、種子を作らない植物で、そのかわりに「むかご」という丸い芽を作ります。ヤマイモのむかごは、むかしから食用としてしたしまれておりますが、ユリのむかごも天ぷらなどにして食べられるそうです。

さてそんなタイガー・リリーをモチーフにしたこの作品は、鮮やかなフローラル・ノートの香調がベース。
香水のマテリアルとしては、ホワイト・リリーのほうが一般的ですが、このタイガー・リリーは、オレンジや黄色の花に特徴的な、ややスパイシーなフローラル・ノートです。オー・デ・コロンということもあって、すごくライトなトーンですので、気軽にプッシュしてみてはいかがでしょうか。

季節はサマーシーズンがベストマッチするかもしれません。快晴の街中などが似合いそうな、元気のいい香りです。ボトルは、トータル・デザインのシンプルなたたずまい。コレクター心をくすぐる、いくつか集めたくなるデザインです。