パリス ヒルトン フォーメン EDT・SP 50ml

おっそろしいフェロモンと馬鹿馬鹿しいくらいのプロポーションで、現在世界最強のスキャンダラス・セレブリティーとして君臨している、ヒルトン姉妹の片割れ「PARIS HILTON」。大金持ちでルックスもゴージャス、映画に主演したり次々と恋仲に陥ったりともう笑いが止まらない彼女のフレグランスは、発売当初から世界中で大ヒット。企画した会社の笑いも止まるところを知りません。

ということで、こちらは2005年に発売された、パリス香水の新作です。パリス香水は全てアメリカの香料会社で、「アニマル」や「ゲス」、「オーシャンパシフィック」といったブランド香水を手掛ける「PARLUX」社のプロデユースの元でクリエイトされており、初のメンズということもあって、非常に作りこまれた、完成度の高い香りに仕上がっております。

モダン・コントラステッド・ウッディーというコンテポラリーな香調をベースに、グリーン香の爽快感をメインにしたエアリーな一品となっており、ケミストリーが合えばクセになりそうな、ちょっと上級者向けの香りと言えるのではないでしょうか。スカイエアー、フィグリーフ（イチジクの葉）、グリーンマンゴーなどがオープンで颯爽としたアクアティック・グリーンをスパークさせるトップから、ホワイトセージ、ジュニパー・バド、バジルなどがクールでアクティブなハーブの香りを沸き立たせるミドルへ。ラストはモロッコ産シダーウッド、キューカンバー（キュウリ）、アンバーなどが、全体の奔放な香りをドライダウンさせつつも涼しげな印象は損なわず、あくまでもクーリッシュ＆タフネスなマスキュリンをアピールしてくれそうです。

モダンに特化された意欲的な香りで、使う人を選ぶかもしれませんが、とても良く出来たハイクオリティーな佳作です。確かにこの香水の名前を人に言うのはちょっと恥ずかしいようですが、それを差し引いても試してみる価値は十分あるのではないでしょうか。基本的に春夏のデイタイムのカジュアル・シーン向きです。ラフな格好にもスーツにもマッチすると思います。レディスと同じデザインのボトルは、ブルーカラーでよりシックな趣きを湛えておりますね。