ホルストン Z-14 EDC・SP 125ml

1960年代、70年代のアメリカン・ファッションのメインプレイヤーだった「ホルストン」。
もともと帽子デザイナー、いわゆるミリナーとしてブレイクしていたロイ・ホルストン・フロウィックが1968年に立ち上げたもので、ミニマルでエレガントなドレスがアメリカ中で人気を博しました。
同時代のビル・ブラスやオスカー・デ・ラ・レンタとおなじような立ち位置で活躍しました。

こちらは、そんなホルストンのフレグランス・ラインから、1974年に発売されたメンズ香水です。70年代のアメリカのメンズ香水を代表する一作で、アメリカではいまでも人気がおとろえないロング・セラー・アイテムとなっております。
日本ではかなりマイナーで手に入りにくい一品なので、お求めはお早めに。ネーミングの「Z14」は、パフューマーがこの作品につけたコード・ネームとのことで、シャネルの「NO5」のようなものです。

香りは、キリッとダンディーでリリカルなアロマティック・レザリーの香調がベース。上品で洗練されたジェントルマンを演出する、エバーグリーンな一品にしあがっております。
サイプレス、ガーデニア、グリーン・ノート、バジル、ベルガモット、レモンなどが、屹立としたスポーティブなシトラス・ハーバルを香り立たせるトップから、
コリアンダー、パチョリ、シナモン、ジャスミン、ベチバー、シダーウッド、ゼラニウムなどが、ハイファッションなおもむきスパイシー・アロマを広げるミドルへ。
ラストはレザー、トンカビーンズ、アンバー、ムスク、ベンゾイン、オークモスなどが、ビターでシェイプされたレザリー・ウッディーを香らせて、スタイリッシュなマスキュリニティーを際立たせてくれそうです。

調香は、キャロンの「ヤタガン」やエスティー・ローダーの「プライベート・コレクション」なども手がけたヴィンセント・マルチェッロと、アントニオ・プーチの「クォーラム」やドルチェ＆ガッバーナの「D＆G・マスキュリン」などでも知られるマックス・ギャバリーの合作です。
レザリー・ハーバルなトーンで、香水通に好まれそうな逸品です。

ボトルは同時代のエルザ・ペレッティのデザインです。