オー デ ロシャス プールオム EDT・SP 50ml

シンプルでゆったりのフォルムと、クラシカルなコンセプトで2011年春夏コレクションのランウェイを飾った、フランス・メゾンの名門「ロシャス」。若干25歳だった天才肌のオリヴィエ・ティスケンスをクリエイティブ・ディレクターに起用したことで一時期話題となりましたが、現在はアメリカで豊富な経験を積んだマルコ・ザニーニが後任となって、毎シーズン存在感のあるデザインを発表しております。

こちらはそんなブランドの中核を一手に担うフレグランス・ラインから、1993年に発売されたメンズ香水です。ちなみに、まぎらわしいですが1999年の「ロシャス・マン」や2003年の「ロシャス・リュイ」とは別の作品です。キリリと精悍なたたずまいの、時代を感じさせるアロマティック・シトラスの香調をベースにしていて、エナジャイジングでエレガント、ミドル以降は優雅なユニセックスのアレンジも加わって、ハイ・クラスな気品をたたえるアイテムとなっております。

アルデハイド、ライム、マンダリン・オレンジ、バジル、レモン・バーベナ、ベルガモット、レモンなどが、シャキッとヴィヴィッドでルミナスフルなシトラス・フレッシュをスパークリングさせるトップから、
コリアンダー、カーネーション、ヴァイオレット、フリージア、ジャスミン、リリー・オブ・ザ・ヴァレイ、ワイルド・ローズなどが、ソフトでテンダーなマンリー・フローラルを浮かび上がらせるミドルへ。
ラストはアンバー、オークモス、ムスク、ベチバー、シダーなどが、こっくりとしたスウィートで身体を包み込み、落ち着いたたたずまいとロマンチックな情感を兼ね備えた、大人のセンシュアリティーをアピールしてくれそうです。

調香は、「ビザーンス」や「グローブ」、レディスの「オーデ・ロシャス」など、このラインの作品を代表作に持つニコラス・マモーナス。プロデュースはパルファム・ロシャスを傘下におさめている「P＆G PRESTIGE BEAUTE」です。

基本的にはエキゾチックなシトラスの香りが漂いますが、ミドルのフローラルの粋なブレンドが、この作品に時代がかった深みを与えております。クリアなボトルもGOOD。