STANDARD ドイツ製ブナと竹のアンチークステッキ 杖

【シャフト素材　竹】

北半球には自生しない竹材がヨーロッパで一般に普及し始めたのは19世紀の事。竹材には軽さ、撓り強さ、折れにくさなどの比類ない機能性がありますが、ヨーロッパで注目されたのは東洋的で神秘的な見た目の美しさ。特に日本の籠や煎茶道具などはアートとして捉えられ、竹独特の優美な外観をインテリアにしたり、装飾品のに取り込んだりして本来のアジアでの使われ方とは全く異なる和洋折衷の独自の進化を遂げてきました。本品のステッキには正にそんな和洋折衷、アートな雰囲気が漂います。軽くて強い竹ならではの特性がステッキとして最高の機能性を有している事は言うまでもありません。

【グリップ素材　ブナ】

グリッには木目の美しいドイツ産ブナ材の削り出しを使用。北欧家具にも多く使われる高級素材です。ブナ材は実は大変加工しにくい材木でもあります。堅い上にしっかりと乾燥させないと反りやすい性質を持ちます。ガストロック社では加工する前の材木を何と3年もの歳月かけ自社施設にてしっかりと乾燥させます。万全の乾燥処理を経たブナ材は弾力があって折れにくい最高品質へと生まれ変わります。

【こだわりのアンティーク加工】

天然素材を使ったステッキは木目や風合いが1本1本異なりそれが個性であり味となります。ガストロック社では更にアンチーク加工と呼ばれる化粧仕上げを施し個性に更に磨きを掛ける工程を行います。新しい物をわざと汚して使い込まれた様に見せるこの工程はヨーロッパ独特の文化で北欧家具でも多用されます。バーナーと焼きゴテを使って表面に焦げ目を付けていくこの工程にマニュアルは存在しません。全ては職人の感性に委ねられ絶妙の塩梅で陰影を付けてゆきます。竹の節は凸凹がをより強調され、ブナの年輪はうねる様に浮き立たされます。ヨーロッパ独特の技法ですが竹という素材と組み合わさって何処か水墨画に通じる美意識を感じます。天然素材と職人の手作業から生み出される世界に1本しかないこのステッキは愛好家を引き付けてやみません。