オーデ ラコステ L.12.12 ルージュ EDT・SP 100ml

スポーツ・ウェア・ブランドという既存のイメージを一新させ、ハイファッションの分野にその名を定着させたクリエイティブ・ディレクターのクリストフ・ルメールが、2010年にエルメスに移った「ラコステ」。8シーズンかけて築き上げたステイタスを引き継いだのは、かつてルメールの元でもアシスタントをしていたフェリペ・オリヴェイラ・バティスタでした。2013年で80周年をむかえる老舗の今後のスタンスに、注目が集まっております。

こちらはそんな人気ブランドのフレグランス・ラインから、2012年に発売されたメンズ香水です。「L.12.12」シリーズのうちの一作で、ほかに「ブルー」、「ヴェール」、「ホワイト」とあります。4作とも使い勝手バツグンのグッド・アイテムなので、いくつか試してみるのも良いと思います。「ルージュ(赤)」エディションのこちらは、シブいブレンドのスパイシー・ウッディーの香調がベース。美しく澄みわたる赤といった感じの、とても優雅でファッショナブルな一品に仕上げられております。

ルイボス・ティー、マンダリン・リキュール、ジューシー・マンゴーなどが、意表をつくようなエキゾチックなトロピカル・ティー・ノートを香り立たせるトップから、
ブラックペッパー、ジンジャー、カルダモンなどが、トップの香りを残しつつ、ハイ・エッジでキレのあるスパイシー・ノートを漂わせるミドルへ。
ラストはベンゾインやアカシア・ウッドなどが、雄大で包み込むようなウッディー・スウィートを広げて、男らしいロマンあふれるセンシュアリティーをアピールしてくれそうです。

プロデュースは、ヒューゴ・ボスやロシャス、プーマなどの香水ラインでも知られる「PROCTER＆GAMBLE」です。トロピカル・ティーの香りを長く残しつつ、スパイスやウッドなどのアクセントが絶妙なハーモニーをかなでます。香りのパーソナリティーという意味では、シリーズの中で一番完成度の高い作品だと思います。基本的にはシーズンを問わない香りですが、秋にベストマッチするかもしれません。

ロゴ・マークをうまく取り入れたボトルやボックスも、シンプルで存在感あふれるデザインです。