ハマー H2 EDT・SP 75ml

1990年代に颯爽と登場し、以降機能を重視したいかつい外観にも関わらず、イケてるスターのステイタス・カーのステイタスを勝ち得た、アメリカン・ジープ「HUMMER」。もともと軍用車だっただけに、そのボディは質実剛健そのもので、軟弱なアルミのスポーツ・カーを蹴散らす、走る俺様カーとして、特にアクティブでスポーティーで金持ちな野郎共がこぞって愛する高級車です。

さてそんなハマーがフレグランス・ラインを持っているということを、一体何人くらいの人が知っているのでしょうか。5人くらいでしょうか。こちらは2004年発売のファーストの予想外の売れ行きに気を良くした企画会社が、2005年にそれいけと発表したメンズ香水です。

男気溢れるアロマティック・シトラス・スパイシーの香調をベースにしており、俺に近づくと、グリルで潰すよ？　あ、でも女性には優しいよ？　という善玉プロレスラーか悪玉フットボーラーのようなマッチョなテイストを感じさせるアイテムに仕上がっております。ちなみに「H2」というのは、当然あだち充のアレではなく、ハマーの車種の名前です。

シナモン・リーブス、マンダリン・ピール、ベルガモットなどが、甘さを極力抑えたヴィヴィッドでエネルギッシュなシトラス・スパイシーを香り立たせるトップから、
バーボン・ペッパー、カルダモン、エレミなどが、ハイ・エッジでギンギンにアクティブなスパイスをスパークさせるミドルへ。
ラストはインセンスやレッド・エレミなどが、ややオリエンタルでまったりとしたロマンティック・スウィートを湛え、強気を挫き、女を抱く、そんな漢たるあなたのにじみ出るセンシュアリティーを真正面からアピールしてくれそうです。

プロデュースは天下の「ELIZABETH ARDEN INC」。前作とは異なり、今回は完全にマンリーな佇まいの香りで、オールシーズンのデイタイムでタンクトップが似合うあなたにお勧めいたします。ラストの甘さがマイルドなので、イブニング以降のシーンでも使いようによってはマッチするのではないでしょうか。

外観は好評だった前作のボトル＆パッケージを踏襲して、今回もアメコミ並みに分かりやすいデザインです。