ジャガー フォーメン グリーンボトル EDT・SP 100ml

ブリティッシュ・カー・メーカーとしてバツグンの知名度と人気をほこる「ジャガー」。1922年に伝説的な起業家ウィリアム・ライオンズとそのパートナーによって立ち上げられ、当時はサイド・カーを販売しておりました。1945年に「ジャガー・カーズ」と社名を変えてからは、おもに市販車の分野に進出。美しい流線型の高級サルーンは、英国王室御用達にもなっております。

こちらはそんなジャガーのフレグランス・ラインから、1988年に発売されたメンズ香水です。海外では単に「ジャガー・フォーメン」と表記されていることもあります。2002年の「ジャガー」や、2013年の「ジャガー・フォーメン・エボリューション」とまちがえやすいので、お気をつけくださいませ。ラインの記念すべきファースト香水のこの作品は、古式ゆかしいようなアロマティック・フゼアの香調がベース。まさに英国紳士というイメージにぴったりくるような、マンリーな一品に仕上がっております。

オレンジ、ラベンダー、グリーン・ノート、マンダリン・オレンジ、カシア、バジル、グレープフルーツ、アニス・シード、ベルガモット、タイムなどが、シャキッと凛々しいシトラス・アロマを香り立たせるトップから、
シクラメン、ナツメグ、カーネーション、ガーデニア、シナモン、ジャスミン、キャラウェイ、セージ、ローズ、ゼラニウム、ファーなどが、エキゾチックでシブいハーバル・フローラルを広げるミドルへ。
ラストはレザー、トンカビーンズ、サンダルウッド、アンバー、パチョリ、ムスク、オークモス、バニラ、シダーウッド、タバコ、ファーン(エニシダ)などが、芳醇なスウィートを香らせて、ダイナミックで深みのあるセダクションをアピールしてくれそうです。

調香は、ジャック・ボガールの「ウィットネス」や資生堂の「バサラ」、バレンシアガの「タリスマン」などで知られるドミニク・プレイサス。プロデュースはアラン・ドロン香水も手がけている「ART＆FRAGRANCE」です。アロマ・フゼアのお手本のような香りで、ヤング・ミドル以降にしっくりくる印象。

ダーク・グリーンのボトルもノーブル。昔は木製のキャップでした。