バラエティーに富んだ、海外製品のラインナップ
1888年モン・サン=ミッシェルを訪れるカソリック教徒をもてなす為に、当地でレストラン兼宿屋を切り回すプラールお母さん(ラ・メール・プラール)は、巡礼たちが持ち運べるように心を込めて美味しいお菓子を焼きあげました。そのお菓子はLucky(ラッキー) Charm(チャーム)(幸運のお守り)と呼ばれ大層な評判となりました。それが今も残るラ・メール・プラールの由来。プラールお母さんのレシピは今も受け継がれています。 この商品の特徴は発酵バター*注を、贅沢に大量使いしている事。特有のコクがあり、発酵バターの独特な風味とホロホロとお口の中で崩れる食感は誰をも虜にします。*注:発酵バターは乳酸菌を加え発酵させて作られます。深いコクと固有の風味が特徴。 フランス人はこの商品をサブレやパレというカテゴリーとして語ります。英語版Wikipedia(ウィキペディア)*出典に拠れば、私たちがこれに似た焼菓子に普段使うビスケットという言葉は英国(イギリス)英語で、クッキーは米国(アメリカ)英語。これらの製品は通常、小麦粉、卵、砂糖、そしてバターもしくは食用油が使用されます。一方のサブレとパレ。プラールお母さんのレシピでは、非常に多くの発酵バター使用が必ず求められています。 ではサブレとパレの違いは何でしょうか?サブレと比べてパレの厚さはその2倍。レシピとしては鶏卵の使用比率が高い事です。食味ではやや塩味が強く感じます。いずれにしても美味しいのですが、サブレを食べる人にはパレを、パレを食べている人にはサブレを食べて頂きたく思います。これらの僅かなレシピの違いが、食味食感の違いとして表れている事に驚かれる事でしょう。