
ネットショップ開設で成功した事例を教えて欲しい。

ネットショップで成功するためには何が必要なのか、事前に知っておきたい。
そんな方に、今回は成功事例と成功企業の共通点をご紹介します。
これから立ち上げる方は是非参考にしてみてくださいね。
ネットショップの市場規模について

ネットショップ市場は急速な成長を続けており、2023年の国内EC市場規模は約24.8兆円に達し、特にアパレルや食品、美容関連が市場規模を増やしています。
また最近ではライブコマースの台頭も注目されて来ています。
ネットショップが成長した背景としては、スマホの普及やキャッシュレス決済の進化が要因で、年々利用者数も増加しています。
【アパレル編】ネットショップ成功事例
実際にどういったショップが成功しているのでしょうか。
成功しているショップから、一緒に戦略を学んでみましょう。
1)FABRIC TOKYO

FABRIC TOKYOは、オーダーメイドのビジネススーツを販売するネットショップです。
コンセプトは「デジタル世代のためのビジネスウェアブランド」。
実店舗で採寸すれば、オンラインからいつでも手軽にオーダーメイドスーツを注文できます。
「オーダースーツは敷居が高い」と感じていたデジタル世代に支持され、売り上げを伸ばしています。
さらに、LINEなどを活用したデータ分析によるパーソナライズ提案で、リピーター獲得にも成功しています。
学び: ターゲット層を明確にし、オンラインとオフラインを組み合わせたサービス設計が成功の鍵。
2)ムラサキスポーツ

ムラサキスポーツは、多数の実店舗を展開し、スポーツ用品とファッションアイテムを扱うショップとして若者を中心に支持されています。
2023年にはECサイトを刷新し、ネットショップと実店舗を連携。 在庫情報の共有や、店舗受け取りサービスを開始しました。
さらに、店舗スタッフによるコーディネート投稿や、ブログ・特集記事・動画での着こなし紹介を充実させ、オンラインでの購買意欲を高めています。
また、「ムラサキスポーツ」のブランドを強調したサイトデザインにより、UX・UI設計も優れたものとなっています。
学び: ブランドコンセプトを明確に打ち出し、実店舗とオンラインを連携させ、ユーザーがスムーズに購入できる環境を整えている。
3)WEGO

古着屋からスタートしたWEGOは、2024年には200店舗まで拡大し、今勢いのあるアパレルショップです。
各店舗のスタッフによるコーディネート投稿は1日500件にも上り、リアルな着こなしを見られることが売上につながりました。
また、WEGOはInstagramを活用し、ECサイトへの誘導とブランド認知を大幅に向上。
特に、ターゲット層である若年層が多く利用するInstagramに注力し、インフルエンサーとのコラボや限定商品を通じてフォロワーとのエンゲージメントを強化しました。
さらに、ショッピングタグやストーリーズを活用し、ECサイトへの導線を作ることで販促を効果的に実施。
ブランディングだけでなく、最新情報を発信し続けることで顧客の購買意欲を刺激し、売上アップにつなげています。
学び: お客様のニーズを常に探り、情報発信や施策を繰り返すことが成功の鍵。
【インテリア雑貨編】ネットショップ成功事例
実物が見れないと、なかなか購買に繋がらない家具やインテリア業界。
そんな中でもネットでの売り上げを増やしている企業があります。
成功事例を見ていきましょう。
1)北欧、暮らしの道具店

北欧、暮らしの道具店は、サイト全体が北欧テイストで統一されており、特集記事やミニコラムもまるで雑誌を読んでいるかのようなオシャレなデザインが魅力です。
特集では、実際に商品を使用した際のイメージが広がるよう、写真やトーンにこだわって制作。
この工夫により、商品イメージが向上し、購買につながっています。
また、SNSでも「雑誌のようなコンテンツ」を投稿し、Instagram経由の売上も伸ばしています。
学び: 商品と顧客の生活イメージを結び付けるため、雑誌的なコンテンツを展開し、自社ブランドを強く打ち出すことが重要。
2)NOCE

家具やインテリア雑貨を取り扱うNOCEは、家具を置いた時のイメージを持ってもらうため、まるでモデルルームのような紹介画像を豊富に掲載しています。
また、実際に商品を購入したお客様のInstagram写真やリール動画、さらにお客様レビューへの導線を設置し、安心して購入していただける工夫をしています。
商品購入後のコーディネート提案を提供することで、顧客満足度を高め、リピーター獲得に繋がっているECサイトと言えます。
学び: 商品購入後のイメージを与えることで、大型家具の購買意欲を高めることができる。
3)niko and… FURNITURE

ライフスタイルブランド「niko and…」の家具部門「niko and… FURNITURE」は、オンライン販売の強化により成功を収めています。
公式ECサイトでは、店舗と同じ世界観を再現し、インテリアのコーディネート提案を充実させています。特に動画に力を入れており、商品の紹介やスタッフのレビュー動画を掲載することで、購入後に商品を配置したイメージを持ってもらう工夫がされています。
また、実店舗との連動により、最短翌日送料無料で好きな店舗で受け取れるサービスを展開しています。
さらに、ファッションやビューティとの世界観を統一することで、インテリアコーディネートを含めたライフスタイルのブランディング戦略に成功しています。
学び: ターゲット層やブランドの世界観を統一させ、ライフスタイル全体の提案を行う。
【食品編】ネットショップ成功事例
通販ビジネスの広がりと共に『お取り寄せグルメ』市場も成長を遂げています。
プチ贅沢、大人の週末、訳あり商品などがトレンドとなった2025年、どういったECサイトが成功しているか見てみましょう。
1)職人醤油

職人醤油は、日本各地のこだわり醤油を集めた専門ECサイト。
小瓶セットを販売し、消費者が複数の味を試せる工夫が人気です。
食べ比べをしたりギフトとしても非常に人気を集めています。
サイトでは、料理ごとのおすすめ醤油や職人のこだわりを丁寧に紹介しています。
2か月毎の定期購入サービスは日本各地の醤油を、季節の食に応じて届けてくれるサービスとして人気となり、リピーター獲得にも成功しています。
学び:小瓶セットで色々な味が試せる工夫や、定期便などで顧客の導入窓口を広く設定する。
2)紀州 有田みかん 早和果樹園

早和果樹園は、高品質な有田みかんを生産・販売するECサイトです。
ジュースやゼリーなど加工品だけでなく、お酒や調味料としてみかんの新たな商品開発を進めたり、クラウドシステムを用いた新しいミカン栽培など、新技術を柔軟に取り入れる工夫によりユーザーの支持を得ています。
また、ギフトや贈答需要だけでなく、定期販売・頒布会・お試しセット販売など、幅広い販売方法に柔軟に対応している点も好評で、購買率の向上につながっています。
SNSではライブ配信を行ったり、キャンペーンを行うなどSNSでの活動も積極的に行い認知度を向上し、売上を拡大しました。
学び:購入の選択肢を増やすことで、幅広いユーザー層にリーチさせる。
3)よなよなの里

よなよなの里は、クラフトビールの定期便「ひらけ!よなよな月の生活」を展開。
自分だけのオリジナルセットが作れる定期便として好評で、限定ビールや会員特典の充実などでも熱狂的なファンを獲得しています。
また、ライブで飲み方講座を配信したり、オンラインイベントや醸造家との交流企画を実施により、ECを軸にブランド価値を高めています。
学び:オンライン限定の自分だけのオリジナルセットという特別感を打ち出すことで差別化を図る
【化粧品・美容編】ネットショップ成功事例
化粧品はネット販売との相性が良いと言われていますが、競争が激しいレッドオーシャン市場でもあります。
そんな中でも、独自の戦略で成功し、売上を伸ばしている企業があります。
その成功事例を見ていきましょう。
1)CLARINS

フランス発のスキンケアブランド「CLARINS」は、オンラインでのカウンセリング機能を充実させ、EC販売を成功させています。
特に「スキンケア診断」は、肌悩みに合わせた最適な商品を提案し、初めての顧客でも迷わず購入できる仕組みを構築しています。
さらに、オンライン限定セットや特典付きキャンペーンを実施し、顧客単価の向上に成功。
また、定期的にライブ配信を行い、ビューティーアドバイザーが商品の使い方を紹介することで、リアル店舗に近い接客体験を提供しています。
こうしたパーソナライズドなアプローチが功を奏し、EC売上の大幅な成長をみせています。
学び:インターネット上でも一人一人に寄り添った『パーソナル対応』を行う事で、売り上げを伸ばす。
3)MiMC

国産ミネラルコスメブランド「MiMC」は、ナチュラル志向の消費者をターゲットにオンライン販売を展開しています。
特に、公式ECサイト限定のセット販売や予約販売を実施し、希少性を高めることで購入意欲を刺激。
また、成分の安全性や製造背景を詳しく解説することで、「クリーンビューティー」への関心が高い層の信頼を獲得しています。
さらに、InstagramやYouTubeでの使い方動画を充実させ、リアル店舗に行かなくても安心して購入できる環境を整備し、加えて、会員限定の先行販売やポイント制度を導入し、ロイヤルカスタマーの育成にも成功しました。
こうした戦略がEC事業の成長を牽引しています。
学び: ネット限定販売や先行発売を行うことで、顧客を刺激し購買意欲を高める。
事例から学ぶ!ネットショップ開業を成功させるための共通点
ネットショップ成功の共通点は、ターゲットの明確化と独自の付加価値の提供にあります。
FABRIC TOKYOはオーダースーツをオンラインとオフラインで融合し、ムラサキスポーツは実店舗との在庫連携やコーデ投稿を強化、WEGOはInstagramを活用し、ブランド認知を向上させています。
インテリア業界では「北欧、暮らしの道具店」が雑誌風コンテンツで購買意欲を刺激。
食品業界では職人醤油が小瓶セットを展開し、リピーターを獲得。

顧客体験を重視し、情報発信や利便性を向上させる戦略が成功の鍵です。
業界別|ネットショップ開業の失敗例
ネットショップ開業は手軽に始められる一方で、戦略を誤ると失敗するリスクもあります。
特にアパレル、インテリア業界、化粧品は競争が激しく、単なる商品販売では成功が難しい業界です。
価格競争に巻き込まれたり、信頼を得られずに売上が伸び悩んだりするケースも。
今回は、これらの業界での具体的な失敗例を紹介し、同じミスを避けるためのポイントを解説します。
アパレル業界
アパレル業界では、商品の差別化ができず価格競争に巻き込まれる失敗が多く見られます。
例えば、A社は海外から安価な服を仕入れて販売しましたが、低価格競争に負け、利益を確保できず撤退しました。
また、サイズ感や素材感が伝わりにくい商品ページで返品率が高まり、コストが増大したことも問題でした。
加えて、SNSを活用せずブランド認知が広がらなかった点も痛手でした。
成功するためには、ターゲットを明確にし、独自のブランドや世界観をしっかり印象付けることが重要です。
さらに、InstagramやTikTokを活用してコーディネート提案を行い、実際に着用した時のイメージを伝えることで、ブランドの魅力をしっかりと伝える工夫が成功の鍵となります。
インテリア業界
インテリア業界では、商品の写真やサイズ感が分かりにくく、購入につながらない失敗が多く見られます。
B社は海外のトレンド家具を販売しましたが、実物と写真の色味が異なり、返品が相次ぎ赤字に。
また、商品の詳細説明が不足し、組み立てが難しいというクレームも発生。
さらに、大型家具の配送コストを考慮せず、送料負担が大きくなり利益を圧迫しました。
成功するには、商品写真を多角度から掲載し、サイズ比較や使用イメージを明確にすることが重要です。
動画や実際に購入した顧客の写真なども積極的に掲載すると良いでしょう。
加えて、組み立ての難易度や配送方法を事前に詳しく説明し、消費者が安心して購入できる仕組みを整えることが成功のポイントです。
化粧品業界
化粧品業界はリピーター獲得が何より大切です。
しかし、B社は広告に頼りすぎ、リピート購入につながらず失敗しました。
初回購入時に割引を大幅に設定したものの、継続して買う理由を作れず、顧客が離脱。
さらに、口コミマーケティングを軽視し、SNSやレビューが少なかったため、信頼感を得られませんでした。
成功するには、使用感を詳しく伝えるレビューを集めたり、インフルエンサーとのコラボなどの工夫で認知度を向上させることが重要。
さらに、定期購入の特典を設けたり、限定特典を付けたりと、継続購入しやすい仕組みを作ることも成功のカギとなります。
ネットショップで販売する商品の仕入れなら、NETSEA


ネットショップの仕入れなら、NETSEAが断然おススメです。
NETSEAは日本国内で広く利用されている大規模なBtoBオンラインマーケットプレイスです。
ネット販売ビジネスと相性が良く、アパレル商品・インテリア商品・日用品などの取り扱いが豊富です。
NETSEAを利用して、せどり、物販、ネットショップ開設などの副業を行っている方も沢山いらっしゃいます。
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ぜひ仕入れ先としてNETSEAを賢く活用してみてくださいね。

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まとめ
いかがでしたでしょうか?
ネットショップを開設した後も、独自の戦略で顧客を集め、リピーターを増やしていくことが重要です。
まずはターゲット層を明確にし、コンセプトが伝わるサイトになっているかをチェックしましょう。
集客やリピーター獲得は、成功しているショップを参考にすることから始めるのも良い方法です。
試行錯誤を重ねながら、成功への道を切り開いていってくださいね。
ネットショップで最も大切なのは、「顧客の信頼を得ること」です。
そのためにも、マーケティングだけではなく商品の品質や配送、アフターフォローに至るまで、手を抜かずに取り組んでいきましょう。
NETSEAラボでは、物販やネット販売に関する情報を発信しています。
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