最先端のECカートシステム「Shopify」ですが、これからECを始めようとしている方々の中には、様々な不安や悩みを抱えている方がいます。
「ECサイトのプラットフォームはどこを選ぶべきか」
「Shopifyを使ってECサイトを開始したいけど、手続きが複雑そう」
「Shopifyの操作方法がわからない」
この記事では、そんな不安や悩みを解消するために、Shopifyを使用してECサイトを開設する手順を分かりやすく解説します。
Shopifyとは?
Shopifyは言うまでもなく、「インターネット上で商品を販売するためのツール」です。
商品とは、物理的であろうが無形であろうが、デジタル商材を含めて販売できます。
さらに、単にウェブショップを立ち上げるだけでなく、SNSやブログを活用して商品を売ることも可能です。
Shopifyの最大の特徴
Shopifyはデザインの編集における自由度も非常に高いのが特徴です。
BASEやSTORESとは異なりサイトの細部にまでこだわることができます。
簡単にストアを立ち上げることも可能ですし、手を加えれば加えるほど、ご自身のビジネスに適したECサイトの構築も可能です。
Shopifのアカウント登録~店舗開設まで
ここでは簡単にShopifyの登録からストア開設までの手順を紹介します。
Shopifyアカウントを作成する
Shopifyでは、まずはアカウントを作成して無料トライアルを始めることができます。
クレジットカードなどの支払い情報は必要ありませんので、意図しない請求を受ける心配はありません。
テーマからストアデザインを作成

Shopifyでは、テーマが豊富なため自社のブランドイメージにピッタリなデザインに変更することができます。
Shopifyの管理画面では、左側にあるメニュー一覧から「テーマ」を選択するだけで、ページのテーマを切り替えることができます。
商品の登録

管理画面の左側にある「商品管理」を選択し、右側に表示されている「商品を追加」ボタンをクリックしてください。

商品の編集画面に移動すると、商品名を含めて合計8つの情報項目が表示されますので、必要に応じて情報を入力し、登録を完了させてください。
「商品ページのSEO設定」では、より細かいSEO対策が可能ですので、できるだけ詳細な情報を入力することをおすすめします。
コレクション(カテゴリ)の作成
Shopifyでは商品をジャンルや色、ブランドなどのカテゴリに分類する「コレクション」という機能があります。ここではコレクションの設定方法を解説します。
- STEP1「商品管理」→「コレクション」をクリック
引用:shopify公式HP 画面右上の「コレクションを作成する」ボタンをクリックすると作成画面に切り替わります。
- STEP2タイトル
引用:shopify公式HP 自動と手動の2種類のコレクションが用意されており、手動で設定するだけでなく、一定の条件に基づいて全ての商品を自動的にカテゴリ分けすることも可能です。
- STEP3タイトル
引用:shopify公式HP 上記の条件で自動追加が出来るので商品名やカテゴリー、商品タグは管理しやすく規則性をも出せておくとよいでしょう。
送料の設定
Shopifyを使用する際には、送料と決済方法を設定する必要があります。国内向けだけでなく、海外発送の送料も越境EC向けに設定できます。ここでは送料の設定について詳しく解説します。
基本的な配送料金の設定
最初に、配送料金の基本設定を行います。
表示された画面の上部にあるのが、基本配送料金の設定セクションです。「送料を管理する」を選択し、基本設定を行いましょう。
- STEP1管理画面の設定をクリック
引用:shopify公式HP - STEP2「配送と配達」をクリック
引用:shopify公式HP - STEP3「基本の配送料」の設定
引用:shopify公式HP 赤枠部分の「基本の配送料」のエリアをクリックします。
- STEP4基本プロファイルのデフォルト料金を削除する
引用:shopify公式HP 基本料金のプロファイルが開いたら、矢印がさしている「🖊」のマークをクリックしデフォルトの設定を削除します。
- STEP5送料を追加する
削除した箇所に「送料を追加する」という項目が出てくるので、そこをクリックし、新たにプロファイルを作成します。
- STEP6エリアを作成する
引用:shopify公式HP 配送対象のエリアを選択します。国内だけでなく国外も選択できるので、越境ECを始める方もここで設定が可能です。
- STEP7送料を追加する
引用:shopify公式HP 「送料を設定する」ボタンをクリックします。
引用:shopify公式HP 送料設定のポップアップが出てくるので、ここで料金を設定します。
引用:shopify公式HP 「条件付き価格を追加」では「○○円以上送料無料」「離島送料」「大型配送」といった条件を設定できます。
以上で送料の設定は完了です。
ローカルデリバリー

ローカルデリバリーは事業所近隣には購入者に直接お届けする配送方法です。
梱包や業者を手配する手間が省けるメリットがあります。デフォルトは「提供しない」となっていますので、必要であれば切り替えてください。
店舗受け取り

店舗受け取りはその名の通り店舗で商品の受け渡しをします。店舗を構えている方は配送の手間が省けるメリットがあります。
こちらもデフォルトは「提供しない」となっていますので、必要であれば切り替えてください。
決済方法の設定
Shopifyの決済方法を設定する際には、「決済サービス」を選択し、適切な決済方法を選んでください。Shopifyでは様々な決済方法に対応しており、自社に適したものを選択して設定を完了させましょう。
- ラベル管理画面の設定をクリック
引用:shopify公式HP - ラベルshopify Paymentの設定
引用:shopify公式HP メニューにある「決済」を選択し、右上に表示される「管理する」をクリックします。
- ラベル支払方法を選択する
引用:shopify公式HP 取り扱いのカード会社やウォレットの設定をします。手数料率などを考慮し設定しましょう。
支払方法を充実させることで購入の機会を増やすことができます。
- ラベルPayPalの設定(任意)
引用:shopify公式HP PayPalのアカウントを持っているようであればこちらも設定しておくことで海外からの注文にもスムーズに対応できます。
設定はアカウントの連携を行うだけで設定できます。
- ラベル支払いの確定方法の設定
引用:shopify公式HP Shopifyでの支払い確定方法には、主に以下の3つのオプションがあります。
1. チェックアウト時に自動に
注文が完了した瞬間に、支払いの承認(オーソリ)と確定(キャプチャ)が完了します。このプロセスは全自動で行われるため、売り手は特に何もする必要がありません。
2. 注文がフルフィルメントされると自動的に
注文を完了する際に支払いは承認されますが、支払いの確定は注文がフルフィルメント(商品の発送やサービスの提供が完了すること)されるまで自動的には行われません。
フルフィルメントされると自動的に支払いが確定するように設定されています。
商品の在庫確認や発送準備が整うまで支払いを確定したくない場合は、手動で確定させることもできます。
3. 手動で
注文が完了した際に支払いは承認されますが、支払いの確定は完全に手動で行います。
例えば、オーダーメイドの商品を扱うショップなど、商品の製造が完了してから支払いを確定させる場合に適しています。
規約ページ・特定商取引法の表示ページ等の作成
ネットショップを立ち上げる際には、利用規約や特商法のページを作成する必要があります。Shopifyでは、管理画面の「オンラインストア」→「ページ」で簡単にこれらのページを作成できます。
「ページ追加」からタイトルや内容を入力するだけで、必要なページが作成されるので、運営を始める前に準備しておきましょう。
【詳細】Shopifのアカウント登録~店舗開設まで
Shopifyアカウントを作成する
- STEP1shopifyアクセス
引用:shopify公式HP TOPページにある「無料体験をはじめる」をクリックすると登録ウィザードが開きます。ここではあなたが当てはまる項目をクリックしてください。
- STEP2あてはまる項目を選択
引用:shopify公式HP 「これから始める」「すでにECで販売をしている」のいずれか該当する項目にチェックをします。この項目はスキップ、あとから変更が可能です。
- STEP3販売したいプラットフォームを選択
引用:shopify公式HP 販売する場所を当てはまる項目から選択します。この項目はスキップ、あとから変更が可能です。
- STEP4販売するものを選択
引用:shopify公式HP Shopifyで販売する予定のものを選択します。この項目はスキップ、あとから変更が可能です。
- STEP5事業所のある国を選択
引用:shopify公式HP 該当する地域を選択してください。
- STEP6Shopifyアカウント作成
引用:shopify公式HP Shopifyアカウント作成します。メールアドレスを登録する以外に、ソーシャルログインも選択できます。
メールアドレスで登録の場合- STEP6-1メールアドレスパスワードを設定
引用:shopify公式HP
ソーシャルログインで登録の場合- STEP6-2使用したいアカウントを選択
引用:shopify公式HP
※画像クリックで拡大
メールアドレスとパスワード、または使用するSNSのアカウントとパスワードを設定します。
- STEP7登録完了
引用:shopify公式HP 入力が完了するとストアが自動的に構築され、管理画面が立ち上がります。これで登録は完了です。
Shopifyでストア作成をするメリット
Shopifyは、世界中で広く使われているプラットフォームで、たくさんの企業が独自の機能開発を行っています。では、Shopify特有の3つのメリットを一緒に見ていきましょう。
低コストで自社のECストアが構築できる
「ベーシックプラン」は、月額料金は約3,000円から始めることができます。初期費用も掛からないため、最初の投資を最小限に抑えつつ、手軽にECサイトを始動させることができるでしょう。
また、外部サービスを使ったトランザクションやクレジットカードの支払いにかかる手数料も透明性があるため、運営費用を見積もりやすくなります。
売上の規模に応じて、「スタンダード」「プレミアム」などの上位プランに変更でよりフレキシブルな運営が可能になります。
豊富なアプリ・機能が用意されている
Shopifyは機能やデザインの柔軟性が高く、用意されたテンプレートから選択するだけなので、専門知識がなくても理想のデザインや機能に近づけることができます。
ショップのデザインだけでなく、配送などの機能も充実しており、ショップごとに異なる運用方法を効果的に再現できる点も魅力です。
越境ECに対応可能
Shopifyは、越境ECの始める際に必要な機能が一通り揃っており、安心して海外販売を展開できます。
DHLやFedEx、UPSなどの大手運送会社と提携していたり、多言語への切り替えも簡単にできるため現地ユーザーの多様なニーズにも対応できます。
Shopifyでストア作成をするデメリット
Shopifyは拡張性が高く、越境ECにも適していますが、海外で開発されたプラットフォームであるため、デメリットもあります。集客対策などの面でも課題があります。このため、ここでは、Shopifyの3つのデメリットをご紹介します。
集客が難しく、人を呼べるかは自社の戦略が必要
自社ECの場合、まったく知名度のない状態からファンを増やし、商品購入に結び付ける必要があるため、売上げが直ちに上がるわけではありません。
SNSアカウントの活用やWeb広告の制作、SEO対策など、あらゆる取り組みで顧客獲得力を高める必要がありますが、そのためには手間と費用がかかります。
ブランドを確立するためには、認知度ゼロから着実にマーケティング活動を行う必要があります。そのため、中長期的な視点で取り組む必要があり、ECモールと同時に運用するなどの戦略も一案です。
店舗の細かいカスタマイズにはHTML/CSSの知識が必要
Shopifyを利用すれば、事前に用意されたテンプレートからデザインを選ぶだけで、高機能なECサイトを簡単に構築できます。ただし、任意のデザインを実現するには、HTMLやCSSなどの専門知識が必要です。
自社ストアを細部までこだわって表現したい場合、社内に専門知識を持った人材がいないと難しいこともあります。社内に必要な人材が不足している場合は、制作会社などに依頼することも一つの手段です。
日本語に対応していない部分があり、使いづらい
Shopifyはカナダ生まれのECプラットフォームで、英語での使用がメジャーという弱点があります。2018年から日本語版も登場していますが、完全にローカライズされているわけではないので、使いにくい部分もあります。
英語がわからなくても使えないというわけではありませんが、やはりある程度の知識があるとスムーズに操作できる可能性は高いかもしれません。
Shopifyで作成した自社ストアを伸ばす方法4選
ここではShopifyで作成した自社ストアを伸ばす方法について解説していきます。
サイトの使い勝手を改善する
Shopifyではサイトの使い勝手を改善するうえで、重要なポイントがいくつかあります。
レスポンシブデザインを採用する
サイトのデザインはユーザーが快適にショッピングできるように工夫する必要があります。
レスポンシブデザイン(パソコン専用レイアウトとスマホ専用レイアウトで表示を変える機能)を採用し、スマートフォンやタブレットからもアクセスしやすいレイアウトを構築することが重要です。
サイト導線をわかりやすくする
ナビゲーションの簡素化やカテゴリーの整理を行うことで、ユーザーが目的の商品に迅速にアクセスできるようにすることが大切です。
さらに、商品ページの情報をわかりやすく整理し、購入手続きをスムーズにする工夫も必要です。
ユーザーのフィードバックを取り入れる
定期的なユーザーテストやフィードバックを取り入れて、サイトの使い勝手を改善する努力を怠らないことも重要です。
ユーザーの声を反映させながら、常に最適なサイト体験を提供することが成功の鍵となります。
基本レベルのSEO対策を行う
SEO対策は、検索結果の上部にランク付けを促進させるために実施される方法であり、「SearchEngineOptimization」の略称となります。
検索エンジン最適化は、検索結果で有利な位置に表示されるための手法であり、ブログなどを顧客獲得の手段として使用する際に併用することで、より多くの顧客を見込むことが可能です。
SEO対策では、「ユーザーのニーズを考慮したページ作り」が重要視されます。検索エンジンんの検索結果からユーザーのニーズを求め、コンテンツの質の向上や、質の高いコンテンツへのリンク設定が特に重要視されます。
Web広告の出稿で集客を狙う
ECサイトを広く知らせるためには、Web広告を活用することで、新たな顧客を引き込む数を増やすことが可能です。たとえば、SEM広告やバナー広告、SNS広告、アフィリエイト広告などがあります。
Web広告の市場は成長を続けており、Web広告を利用した集客は一般的な方法となっています。しかしながら、どの広告を選択するかは、ターゲットによって異なるため、商品の特性に合ったものを選択することが大切です
リピート率を上げるための施策を行う
Shopifyでリピート率を上げるための施策を行うにはまず、顧客のロイヤリティを高めるためには、定期的なキャンペーンやセールを行うことが有効です。
特にリピーター向けの特典や割引を提供することで、顧客が再度購入をするきっかけを作ることができます。
顧客とのコミュニケーションを大切にし、定期的にニュースレターやメールマーケティングを活用して情報発信を行うことも重要です。
よくある質問
ここからはShopifyでよくある質問について紹介していきます。
Shopifyのサポート体制は充実している?
Shopifyにおけるサポート体制はチャットボット機能やテーマ、デザインのサポートといった様々なサポート体制が充実しています。
また、ShopifyPlusプランに加入すると24時間のサポート体制や専任サポータによるアドバイスなどより細やかな支援を受けることができるでしょう。
Shopifyを使う上でのおすすめアプリは?
Shopifyを使用するうえでおすすめのアプリは、InstagramやGoogleなどと連携を図ることのできる「外部チャネル連携」のアプリとSEOManagerなどのSEO対策の一助になってくれるアプリです。
これらを活用することで、ECサイトの認知度向上や検索流入アップに繋げることができるでしょう。
まとめ
Shopifyの基本設定について詳しく説明しました。これらの手順を完了すると、ショップを公開できます。本記事を読み終えた方は、Shopifyの設定方法を理解できたはずです。
Shopifyを始める際にご興味がある方は、簡単に登録できます。無料トライアル期間が提供されているので、ぜひお試しください。