「自分のファッションセンスを活かしてネットショップを始めたい!」そう思ってSNSで日々発信し、フォロワーも増えてきたあなた。
BASEやSTORESでショップを開くイメージはできていても、「肝心の商品って、どこから仕入れればいいの?」という壁にぶつかっていませんか?
特にアパレルは問屋やメーカーとの取引が専門的に感じられ、個人では手が届かないイメージがありますよね。
でも実は、個人でも小ロットから始められる仕入れ方法や、信頼できる取引先はたくさん存在します。

この記事では、初心者でも迷わないアパレル仕入れの基本的な流れや、仕入れ先の選び方、そしておすすめの仕入れルートまでを体系的にご紹介していきます。
アパレルで仕入れをする流れとは?

アパレル商品の仕入れは、ただ「買って売る」だけではなく、いくつかのステップを踏んで行います。
まずは、自分のショップコンセプトやターゲット層に合うアイテムのイメージを明確にします。
次に、仕入れ方法や取引先を選び、条件やロット数、価格を確認。
取引契約や発注を行い、納品後は検品をして品質をチェックします。
最後に撮影や商品登録をして、販売スタート。
この流れを理解しておくと、無駄な仕入れや在庫リスクを減らせます。
特に初心者は、小ロット・短納期で取引できる仕入れ先を選ぶと安心です。
アパレルの仕入れ方法の種類とメリット・デメリット

アパレルの仕入れ方法には、仕入れサイト、問屋、メーカー、OEM・ODM、展示会、海外仕入れなどがあります。
それぞれコストや最小ロット、デザインの自由度が異なり、メリットとデメリットも異なります。
目的と予算に合わせて選ぶことが成功のポイントです。
1.仕入れサイト
仕入れサイトは、インターネット上でアパレル商品をまとめて閲覧・注文できるサービスです。
代表例には「NETSEA」「スーパーデリバリー」などがあります。
24時間いつでも取引ができ、実店舗に行かなくても全国の問屋やメーカーの商品を比較できるのが大きなメリットです。
また、小ロット対応の商品も多く、副業初心者でも始めやすいのが魅力。
一方で、実物を手に取って確認できないため、写真と現物の色味や質感が異なる場合があります。
また、人気商品は在庫切れが早く、仕入れタイミングを逃すことも。
利用の際は、信頼できる出品業者かどうかを口コミや取引実績で確認することが大切です。
仕入れサイトはスピード感と手軽さを重視する人に向いています。
2.問屋
問屋は、メーカーや生産者から商品を仕入れ、小売業者に販売する中間業者です。
東京の浅草橋や大阪の船場など、問屋街に足を運べば、実物を見て仕入れられるのが大きなメリット。
質感やサイズ感をその場で確認できるため、イメージ違いによるトラブルが少なくなります。
また、まとめて買うことで単価を下げられるケースもあります。
ただし、最低ロット数が多めだったり、現金払いが基本だったりと、初心者にはややハードルが高いことも。
さらに、交通費や時間もかかるため、定期的に足を運べない人には不向きです。
信頼関係を築くと価格交渉や優先的な案内をしてもらえることもあるので、長くアパレルを続けたい人は一度訪れてみる価値があります。
3.メーカー
メーカーから直接仕入れる方法は、中間業者を挟まない分、単価が抑えられやすいのが魅力です。
ブランドや製造元と直接やりとりをするため、商品の品質や在庫情報を正確に得られます。
また、新作や限定商品をいち早く扱えることもあります。
デメリットとしては、取引条件が厳しいことが多く、一定のロットや定期的な注文が必要な場合が多い点。
また、ブランドによっては個人事業主や法人登録が必須になるケースもあります。
メーカー取引は、ある程度の販売規模を見込める人や、長期的に安定した仕入れルートを持ちたい人に向いています。
まずはメールや電話で問い合わせ、条件を確認してみましょう。
4.OEM・ODM
OEMは自社ブランドのラベルを付けて既存商品を生産してもらう方法、ODMは企画段階から生産まで依頼する方法です。
自分だけのオリジナル商品を作れるため、ブランドの世界観を強く打ち出せます。
小ロット対応のOEM業者も増えており、副業でも挑戦可能になってきています。
メリットは他店との差別化がしやすく、価格競争に巻き込まれにくいこと。
デメリットは企画・製造の打ち合わせやサンプル作成に時間がかかり、初期コストも高めになる点です。
ファッションセンスを活かしてオリジナル商品を展開したい人には理想的ですが、販売計画や在庫管理をしっかり行う必要があります。
5.展示会・見本市
アパレル展示会や見本市は、新作やトレンド商品を一度に見られるイベントです。
メーカーやブランド担当者と直接話せるため、商品の特徴やおすすめの販売方法を聞けるのが魅力。
また、会場限定の特別価格や先行予約ができることもあります。
ただし、参加には事前登録が必要な場合が多く、業者限定イベントもあります。
また、会場が遠方の場合は交通費や宿泊費がかかります。
ネットでは得られない情報や人脈を築けるため、本格的にアパレル事業をやりたい人には非常に有益な仕入れルートです。
事前に出展ブランドや開催規模を調べて計画的に参加しましょう。
6.海外から仕入れ
海外からの仕入れは、日本未入荷のデザインやトレンドアイテムを扱えるのが大きな魅力です。
韓国や中国、ヨーロッパなど、仕入れ先によってテイストや価格帯が異なります。
海外仕入れサイト(Alibaba、DHgateなど)や現地買い付けが主な方法です。
メリットは競合が少なく、個性的な商品を展開できること。
デメリットは関税や送料がかかるほか、納期が長くなるリスクがある点。
また、品質やサイズ感が日本基準と異なる場合もあるため、サンプル注文は必須です。
語学や輸入手続きのハードルはありますが、差別化を図りたい人や海外トレンドを強みにしたい人におすすめの方法です。
アパレルの仕入れ先を決める際のポイント

仕入れ先を選ぶ際は、信頼性・商品の品質・取引条件(発注量・支払い方法・返品可否)を総合的にチェックすることが重要です。
長期的な取引を見据え、自分のビジネスに合う条件を満たしているかを判断しましょう。
仕入れ先が信頼できるか
仕入れ先の信頼性は、アパレル事業の安定運営に直結します。
信頼できる業者は、納期を守り、商品情報を正確に提供し、問い合わせにも迅速かつ丁寧に対応してくれます。
取引前には、過去の取引実績や口コミ、他社からの評価を確認しましょう。
特にオンライン仕入れの場合、公式サイトの会社概要や運営年数、登記情報の有無なども参考になります。
また、初めての取引では小ロットで発注し、納品のスピードや品質、対応の良し悪しをテストするのも有効です。
長く続けられる仕入れ先は、ただ安いだけではなく、問題が起きたときに誠実に対応してくれるところ。
信頼関係を築くことで、優先的な在庫確保や特別価格の提案など、取引メリットも広がります。
品質はどうか
品質は、顧客満足度とリピート率を左右する重要な要素です。
写真やカタログだけで判断せず、可能であればサンプルを取り寄せて実物を確認しましょう。
縫製の丁寧さ、生地の厚みや肌触り、色味の正確さなどを細かくチェックすることが大切です。
また、同じ商品でもロットによって品質が変わる場合があります。
そのため、継続取引をする場合は定期的に品質確認を行うことが必要です。
特に海外仕入れでは、日本の基準より検品が緩い場合があるため注意が必要です。
品質の安定は、クレームや返品リスクの軽減につながります。
多少単価が高くても、安定した品質を提供できる仕入れ先を選ぶことが、長期的には利益を守る近道です。
発注量や支払い・返品の方法
仕入れ先によって、発注の最小ロット数や支払い条件、返品ルールは大きく異なります。
初心者はまず、小ロット対応や短納期対応が可能な仕入れ先を選ぶと在庫リスクを減らせます。
支払い方法も、前払い・後払い・掛け払いなどさまざま。
資金繰りやキャッシュフローに合った条件を選びましょう。
返品条件も事前に必ず確認してください。
特に不良品やサイズ違いの場合、返品できるのか、返送料はどちら負担かなどは重要なポイントです。
返品不可の場合は、サンプル確認や初回小ロット発注でリスクを抑える工夫が必要です。
これらの条件は交渉できることもあるため、最初から「提示条件がすべて」だと思わず、可能な範囲で相談してみると良い取引が築けます。
おすすめのアパレル仕入れサイト10選【初心者OK・小ロット対応あり】
1. NETSEA(ネッシー)

国内最大級の卸売サイトで、アパレルはもちろん雑貨やコスメまで幅広いジャンルを取り扱っています。
会員登録は無料で、しかも1点から仕入れ可能。
まずは少量だけ試したい初心者にぴったりです。
商品画像の二次利用もOKな場合が多いので、商品ページ作成もスムーズ。
季節ごとのセールや特集も豊富で、トレンドを押さえやすいのも魅力です。
2. SUPERDELIVERY(スーパーデリバリー)

こちらはプロの小売業者も利用する信頼度の高い卸サイト。
アパレルだけでなくインテリアや生活雑貨も揃います。
会員登録は審査制ですが、通過すれば後払い対応など支払い方法も柔軟。
仕入れ先ごとの最小発注金額はありますが、まとめ買いすれば送料も節約できます。
品質の高い商品が多く、リピーター顧客向けのラインナップにも使えます。
3. TopSeller(トップセラー)

在庫を持たずに販売できる「ドロップシッピング」型の仕入れが可能なサイト。
在庫リスクゼロで始めたい人や、テスト販売をしたい人におすすめです。
発送も仕入れ先が行ってくれるため、自宅に在庫スペースがなくてもOK。
ショップ運営の時間を確保したい副業さんにも向いています。
4. SMASELL(スマセル)

新品からアウトレット品、古着まで幅広く取り扱う、サステナブル意識の高い卸サイト。
廃棄されるはずの在庫を有効活用できるため、環境配慮型のショップづくりが可能です。
1点からでも仕入れられる商品も多く、個性的な一点物探しにも便利。
価格が通常より大幅に安くなることもあります。
5. TOPWHOLE(トップホール)

韓国や中国のトレンド商品に強く、モデル写真の二次利用も可能。
商品登録の手間が省けるのは大きなメリットです。
個人でも即日利用できるため、「すぐに商品を増やしたい!」という時にも助かります。
最新の韓国ファッションを取り入れたい方には特におすすめです。
6. ETONET(エトネット)

アパレルを中心に70万点以上の商品が揃い、毎日新着アイテムが追加されます。
オンラインだけでなく、都内のショールームで現物確認ができるのも安心ポイント。
写真や説明だけではわからない生地感や色味を直接チェックできるので、品質重視派にも向いています。
7. GOMEN Online(ゴウメンオンライン)

会員制で審査がありますが、登録すれば幅広いアパレル・雑貨を卸価格で仕入れられます。
実店舗を持たないネットショップ運営者も利用可能で、オンラインだけで完結する取引が可能です。
品質や納期管理もしっかりしており、安定した供給が期待できます。
8.buyon(BUYON)

韓国・東大門市場の最新アイテムを、日本語サイト経由で仕入れられる越境ECサイト。
まとめ買いにも対応していて、韓国ブランドを大量にそろえたい時に便利です。
現地買い付けの手間や言語の壁をなくしてくれるので、初心者でも海外トレンドを扱えます。
9. THE CKB(直行便) / CKB CHOICE

韓国・中国の日本未上陸ブランドを1点から注文可能。
日本円決済・一括価格(送料・関税込み)で、追加費用の心配がありません。
商品撮影済みの素材が使える場合も多く、スピード感のある出品が可能です。
10. goooods(グッズ)

小ロットから始められ、後払い対応もある新しい仕入れマーケット。
おしゃれなセレクトアイテムが多く、SNS映えを意識したラインナップが特徴です。
初心者でも少額からスタートでき、テスト販売に適しています。
選び方のヒント
在庫リスクを最小限に → TopSeller(ドロップシッピング)
小ロットで試したい → NETSEA・SMASELL・goooods
海外トレンドを取り入れたい → TOPWHOLE・BUYON・THE CKB
品質を重視したい → SUPERDELIVERY・ETONET
まとめ
アパレルの仕入れは「難しそう」と感じるかもしれませんが、今は個人や副業からでも始めやすい仕入れ先がたくさんあります。
大切なのは、自分のショップのコンセプトや顧客層に合った仕入れ方法を選び、リスクを最小限に抑えること。
まずは小ロットで試して、売れ行きや顧客の反応を確認しながらステップアップしていくのがおすすめです。
国内仕入れサイトを活用すれば安心感があり、海外仕入れを取り入れれば一気に個性を出すことも可能。
品質や納期、支払い条件などの取引ルールも必ずチェックして、長く付き合える信頼できる仕入れ先を見つけましょう。
準備が整えば、あとは自分のセンスとSNS発信力を活かして販売するだけ。
最初の一歩は小さくても、その積み重ねがあなたのブランドを形作ります。

今日から仕入れの第一歩を踏み出してみませんか?
