2025年10月、メルカリに“激震”とも言える規約改定が行われました。
今回の変更は、単なる文言の修正ではなく、利用者のプライバシー保護や取引の透明性に関わる重要なポイントが多く含まれています。
特に、アカウント情報の扱いやデータ共有の範囲、そして「不正対策の強化」に関する項目は、出品者・購入者ともに必ず理解しておくべき内容です。

「これまで通り使って大丈夫?」

「知らないうちに違反になっていない?」
そんな不安を感じる方のために、本記事では今回の改定内容をわかりやすく整理し、メルカリ物販を長年続けてきた方にも、これから始める方にも役立つ実践的な視点で徹底解説します。
なぜ“激震”なのか?理由は主に以下の2つ。
1.事業的な販売を「個人アカウント」でやるのがNGに明確化されたこと。
2.プライバシーポリシー(=個人情報や利用データの仕組み)が改定され、運営側の監視・取り締まり体制が強まること。
つまりこれまで「ギリギリセーフ」とされてきた出品スタイルや、暗黙の了解のもと黙認されていた行為が、今回の改定によって正式に“チェック対象”となる可能性が高まったということになります。
言い換えれば、これまで見逃されていたグレーな部分が、制度的に明確に線を引かれるようになったとも言えます。
このタイミングは、初心者の方はもちろん、長くメルカリ物販を続けている方にとっても、自分の出品方法やアカウント運用を“今のままで本当に大丈夫?”と立ち止まって見直す必要があります。
では、改定の「いつ」「何が」「どう変わるか」、その影響と対策まで、段階的にしっかり見ていきましょう。
改訂についてのメルカリユーザーの反応

今回の改訂ですが、かなりの改革だったにも関わらずあまり騒がれていません。
ユーザーに今回の改定について伺ってみました。

「顔の見えない取引だからこそ、安心と安全が一番大切だと思います。
不正対策の強化は、利用者にとって安心感が増すだけでなく、メルカリという企業の信頼にもつながります」
さらに、「法人や個人事業主などの事業者による新規利用や継続利用が原則禁止になることについては、市場の健全化が進むだけでなく、メルカリShopsへの移行を迷っていた事業者にとっても良いきっかけになった」という意見も。
今回の10月改定は、単なる規約変更ではなく、“メルカリという市場全体をより安全で透明な場所へ導く大きな転換点”といえます。
そして、その象徴とも言えるのが 「プライバシーポリシーの強化」。
10月30日からの改定では、ユーザーの行動データや端末情報、位置情報などの取得・活用範囲が明確化されました。これは、メルカリ運営が持つ“監視・分析力”が一段と高まることを意味します。
不正検知やアカウント監視の精度が上がることで、複数アカウント運用や不自然な取引パターン、画像流用などがより可視化されやすくなる一方、ルールを守って運用しているユーザーにとっては、安心して取引できる環境がさらに整っていくといえるでしょう。
規約改定の“いつ”&“どこ”が変わる?
まずは改定スケジュールと、どの規約・ポリシーが対象になっているかを整理します。
● 2025年10月22日(水)付:利用規約改定
・2025年9月22日に公式発表された改定。
・主な改定は、個人/事業者アカウントの利用区分・事業的利用の禁止の明記など。
● 2025年10月30日(木)付:プライバシーポリシー改定
・2025年9月29日に公式発表。
・“個人情報/利用情報の取得・分析・活用”に関する内容が見直され、運営側のデータ活用・監視機能が強化される流れ。
● その他:11月4日付で加盟店規約・メルペイ利用規約なども改定予定
・さらに細かい規約も控えており、物販をやる人には“連続改定期”と捉えるべき時期です。
このように、「二段階+周辺規約」の改定が重なっており、単なる“軽いルール変更”ではなく「構造的な変化」だと解釈できます。
“何が”変わるの?主要変更ポイント

改定内容を、ポイントごとに噛み砕いて解説します。
1. 「個人アカウントでの事業的利用禁止」が明文化
今回の改定で最もインパクトが大きいのがこちら。
個人アカウントを使用して「仕入れて売る」「転売・せどり」「継続的に出品」など“事業的な利用”をすることが、規約上明確に禁止されました。
公式発表でも「法人・個人事業主など“事業者”による個人アカウントでの利用を原則禁止とする」旨が記載されています。
逆に、「自分が使っていたものをたまに出品する」「趣味のコレクションを整理するために出品する」といった“個人利用・不用品整理”的なスタイルは、これまで通り比較的安全に行えます。
この変化を踏まえると、物販ビジネスを個人アカウントで続けてきた方には「非常に重大な影響」が出る可能性があります。

例えば「仕入れて売る」「転売」「せどり」「材料を仕入れてハンドメイド作品を定期的に販売」などは、個人アカウントではNGの可能性が高まります。
このポイントだけ見ても、「物販ビジネスをやってきた人」には大きな影響があります。
個人アカウントで続けていたら突然止められる、もしくは利用制限されるリスクがあります。
2. “事業者とみなされる基準”もより厳しく・具体的に
規約改定に伴って、「継続的・反復的な出品」「仕入れ販売」「大量出品」などの“事業性のある行為”がより監視対象になるという見方があります。
どの時点から事業者と見なされるのかについては、メルカリ側から明確な指針は示されていません。
消費者庁が公表している「インターネット・オークションにおける『販売業者』に係るガイドライン」では、出品点数や取引金額などを基準に判断する例が示されています。
メルカリの今後の運用においても、この指針が一つの判断材料となる可能性があります。
確認しておきましょう。

“知らなかった”では済まされなくなるので要注意です。
3. プライバシーポリシーの強化=運営のデータ・監視力がアップ
改定により「運営側がユーザーの利用状況や出品履歴、アカウント運用をより分析できるようになる」可能性が指摘されています。
こちらは、取得・活用されるデータの範囲と目的が大幅に明確化されました。
具体的には、①Cookie情報、②端末識別子、③ログデータ、④位置情報、⑤利用状況データ
などが対象となり、これらをもとに①不正取引の検知、②与信・信用スコアの分析、③サービス改善・広告最適化といった目的で活用される旨が追記されています。
つまり、メルカリの運営側は“ユーザーの行動データを横断的に分析できる体制”を強化したということ。
この結果、複数アカウント運用や自演取引、画像流用、不自然な金銭の動きなどは、 端末情報や位置データとの突合により、より高精度に検出されやすくなると考えられます。
4. 出品スタイル・アカウント運用の見直しが必要
これらの改定を踏まえて、具体的に注意すべき出品スタイルは以下の通りです。
| 出品スタイル | 個人アカウントでOK? | コメント |
|---|---|---|
| 自分が使っていた不要品を出品 | ◎ これまで通り | 仕入れや継続販売ではないので“趣味・片付け”扱い |
| 仕入れて何度も販売/在庫を抱えて販売 | ✕ 要注意 | “仕入れ→販売”=事業とみなされる可能性 |
| ハンドメイド作品を継続的に販売 | ✕ 要注意 | 材料仕入れ・制作・販売という流れが“事業”として判断されやすい |
| せどり・転売を定期的に実施 | ✕ ほぼNG対象 | 明らかに“仕入れて売る”構図なので個人アカウントでは制限対象 |
| 自分のコレクションを整理として出品 | ◎ 比較的安全 | ただし“継続的・大量”だと注意が必要 |
※あくまで一般的な判断で、最終的な「事業者とみなすかどうか」の判断は メルカリ側が行います。
誰に影響があるの?
では、この改定が「初心者」「長年物販しているベテラン」にそれぞれどんな意味を持つか、少し掘り下げます。
初心者(不用品を出すだけの方)
「自身が使っていたものを整理して出品する」というスタイルなら、規約改定によって即“大きな変化”を被る可能性は低めです。
ただし、将来的に“仕入れ→販売”を考えているなら、今から“個人アカウントではまずい”という認識を持っておくことが賢明です。
注意点:
自分は初心者だと思っていても、出品数・取引数・価格帯などによって“事業的”とみなされる可能性があります。
通知がメールで来なくても「アプリやサイトのお知らせで掲示=同意したとみなす」というルールなので、気をつけてアプリをチェックしておきましょう。
ベテラン(物販・仕入れ・転売を長年やっている方)
こちらは“激震”と言えるかもしれません。
これまで“個人アカウント+仕入れ販売”というスタイルで問題なくやってきたなら、今後は“アカウント停止・制限”などのリスクが格段に上がります。
移行先としてメルカリShops(メルカリショップス)への切り替えが推奨されています。
具体的に考えるべきこと:
事業としてメルカリ物販を続けたいなら、速やかにメルカリShopsなど別サービスの検討を。
また、複数アカウント運用・無在庫販売・ツール自動化・外注など“抜け道”と思われていた運用も、運営のAI・データ分析によって検知されやすくなります。
メルカリshopsについては過去記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
だからどうすればいいの?実践的な対策リスト
さて、「変わる」「影響大」ということがわかったところで、具体的に「どう行動すべきか」を、初心者・物販ビジネス側それぞれ向けに整理します。
・メルカリアプリを開いたら「お知らせ」や「メルカリびより(公式ニュース)」をこまめにチェック。
※通知が個別メールで来ないこともあります。
・自分のアカウント状況:出品数/販売頻度/価格帯・商品の種類・仕入れの有無などを振り返る。
※“本当に不用品を出している”か、 “事業として動いている”か、客観的に見ておきましょう。
・複数アカウントや代行出品、自動化ツール…こういった運用をしていたら、メルカリshopsに移行しましょう。
・「本当に使っていたものか?」を意識して:写真・説明に“使用感”を示すと安心感アップ。
・メルカリShopsや他のフリマ・ECサービスも視野に入れておくと、将来的なリスク分散にもなります。
・メルカリShopsへの移行を真剣に検討:規約改定後、個人アカウントで仕入れ販売を続けるのはNGです。
・今後強化される「データ分析・不正検知」への備えとして、取引の透明性・アカウントのクリーンさを意識。
メルカリShopsの仕入れならNETSEA


メルカリShopsをはじめるなら、仕入れはNETSEAがおススメです。
NETSEAは日本国内で広く利用されている大規模なBtoBオンラインマーケットプレイスです。
NETSEAを利用して、メルカリShops物販を行っている方も沢山いらっしゃいます。
メルカリと相性が良く、コストを抑えて商品を仕入れる事ができ、韓国系化粧品や中華系最新ファッションなどトレンドにも非常に強い卸売りサイトです。
またNETSEAでは定期的にセールイベントも実施しており、クーポンの配布や割引セールで、卸価格よりさらにお得に仕入れることができます。
ぜひ仕入れ先としてNETSEAを賢く活用してみてくださいね。
会員登録は無料です。
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まとめ

これからのメルカリ運用、どう心得るべき?
今回の2025年10月改定は、言ってみれば「メルカリ運用の手段・スタイルを見直すタイミング」です。
初心者でもベテランでも、「このまま何も考えずに続けていて大丈夫だった時代」は終わりつつあります。
運用方法を見直し、必要ならサービスを切り替える準備をしましょう。
知らなかったでは済まされない時代です。
また今後運営側の監視・AIデータ分析が強化されていく流れにあります。
これを「怖い」と受け止めるより、「ルールを守って正しく運用しよう」と前向きに捉え、健全な物販者として活躍の場を広げていってくださいね。



