雑貨販売に必要な許可と手続き方法は?開業までの手順紹介

NETSEA編集部(仕入れ・販促情報担当)

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雑貨販売に必要な許可と手続き方法は?開業までの手順紹介 ノウハウ
ノウハウ

「自分の好きな雑貨を並べてお店をやってみたいな」と、思ったことありませんか?
ハンドメイドのアクセサリーを作ったり、かわいい雑貨を集めたりして、Instagramやフリマアプリで販売していたらお客様から「かわいい!」「欲しい!」と言ってもらえた事から「いつか自分のお店を持ちたい」と思う人も少なくない時代。

でも、いざお店を出そうとすると「開業届?」「申請?手続き?」など、面倒で難しいイメージがありますよね。
調べてみても専門用語ばかりで「何から手をつければいいの?」と不安になる人も多いのではないでしょうか。

実は、雑貨販売に必要な手続きって思っているほど複雑ではありません。
必要な書類や許可をひとつずつ確認していけば大丈夫。

このブログでは、雑貨販売に必要な許可や開業までの手続きを、なるべくわかりやすくシンプルにまとめていきます。
読んでいくうちに「意外とできそう!」と思えるはず。

あなたの「夢のお店」への第一歩を、ここから一緒に踏み出していきましょう。

雑貨販売に許可はいる?

許可

新品やハンドメイド雑貨を販売する場合、特別な許可は基本的に必要ありません。
ただし、中古品やリサイクル品を扱う際には注意が必要です。

中古品・アンティーク雑貨を取り扱う場合

中古品・アンティーク雑貨を販売するには、「古物商許可証」が必要です。
古物とは、一度使用された物品や再利用された物品のことを指し、ブランドバッグや古着、アンティーク雑貨などが該当します。

注意しておきたいのが、新品未開封品であっても、一回取引が行われたものは「古物」になります。
「アンティーク雑貨ではないから」「開封していないから大丈夫」と、未申請で販売をはじめてしまうと違法となるため注意が必要です。

尚、メーカーや正規の卸業者から新品を仕入れて販売する場合は「古物」には当たりませんので、許可は不要です。

古物商許可証の申請

古物商許可証は、お店(自宅兼ショップでも可)がある場所を管轄している警察署 で申請します。
申請書や住民票、身分証明書などの必要書類をそろえ、手数料19,000円を支払って提出。
審査にはおよそ40日ほどかかり、問題がなければ許可証が交付されます。

詳しくは下記リンクを参照してください。


カフェなど飲食店で雑貨を販売する場合

雑貨販売に併せて飲食スペースを設ける場合には、「飲食店営業許可」が必要です。

飲食店営業許可の取得が必要

飲食店として営業する際には、保健所への許可申請が必須です。
店舗の設計や設備が基準を満たしているか、事前相談から図面の提出、現地調査まで、しっかり準備することが求められます。
また、「食品衛生責任者」の設置も義務付けられており、講習の受講が必要なケースもあります。

パンやクッキーを販売する場合は、菓子製造業許可が必要

パンやクッキーなどを製造・販売する際には、「菓子製造業許可」が必要です。
おうちキッチンでの製造では許可を得られないため、保健所が認める施設で製造する必要があります。
許可取得には、衛生設備の整備、食品衛生責任者の設置、書類提出と保健所による検査をパスすることが求められます。

輸入雑貨を取り扱う場合

海外から仕入れた新品の輸入雑貨を販売するだけであれば、古物商許可は原則不要です。
ただし、他者が輸入した中古品を仕入れて販売する場合には、許可が必要になるケースがあります。
特に化粧品など輸入販売する際には、表示義務や薬機法の観点にも留意が必要です。

洋服を取り扱う場合

洋服を販売する際に特別な許可は要りませんが、「家庭用品品質表示法」に基づく品質表示義務があります。
繊維製品には素材表示、洗濯表示、事業者情報などを明記し、消費者が安心して購入できる環境を整えることが大切です。
JIS規格に準じた洗濯表示を用い、適切に表示しましょう。

ハンドメイド商品を取り扱う場合

ハンドメイド商品を販売する際、特に注意すべきなのが 製造物責任法(PL法) です。これは、製造・販売した商品が原因で消費者に損害を与えた場合、製造者や販売者がその責任を負うという法律です。

例えば、手作りのアクセサリーで金属アレルギーを引き起こす可能性がある場合や、強度不足で破損しやすい商品を販売した場合、消費者に損害が生じた際に責任を問われる可能性があります。

そのため、以下の点に注意しましょう

素材の選定:アレルギーを引き起こしにくい素材を選ぶ。
品質の管理:商品の強度や耐久性を確認する。
使用上の注意の明記:商品の取り扱いや注意点を明確に記載する。
保険の加入:万が一の事故に備えて、製造物賠償責任保険に加入する。

これらの対策を講じることで、消費者の信頼を得るとともに、万が一のトラブルにも備えることができます。

雑貨販売を始める手順は?

手順

雑貨販売を始めるには、まずは コンセプトの決定 が重要です。
その後、仕入れ先の選定、販売方法の決定、必要な許可の取得など、順を追って準備を進めていきます。
詳細は以下の項目でご紹介します。

コンセプト決め

雑貨販売を成功させるためには、ターゲット層の明確化 と コンセプトの設定 が欠かせません。

・ターゲット層の明確化:年齢層、性別、ライフスタイルなど、どのような人々に向けて商品を提供するのかを考えます。
・コンセプトの設定:商品のテーマやスタイル、ブランドのイメージを決定します。

例えば、「ナチュラルで温かみのある雑貨を提供する」や「シンプルでモダンなデザインの雑貨を取り扱う」など、明確なコンセプトを持つことで、商品の選定や販売戦略がスムーズに進みます。

商品の仕入れ先を決める

商品を仕入れる先としては『卸売業者からの仕入れ』『海外からの仕入れ』『OEMの利用』『ハンドメイド』などがあります。

それぞれの特徴やメリット・デメリットについて、次の項目で詳しくご紹介します。

卸売業者からの仕入れ

雑貨やパーツを仕入れるなら、国内最大級の卸売サイト NETSEA(ネッシー) がおすすめです。
中国輸入のハンドメイド雑貨やデコパーツ、アクセサリーパーツなど、種類豊富な商品が卸価格で揃っており、安心して購入できます。

出典:NETSEAハンドメイド素材


品質も安定していて、最新のトレンド雑貨やおしゃれなアイテムも充実しているのが魅力です。
さらに、楽天市場で買い物をするような感覚でスムーズに注文できるため、初心者の方にも利用しやすいサービスです。
クーポンやセールを活用する事で仕入れ価格が抑えられるため、利益率を確保しやすい点も魅力です。

NETSEAではハンドメイド素材特集もあるのでチェックしてみてくださいね

海外からの仕入れ

海外からの商品仕入れは、ユニークな商品を取り扱いたい方に向いています。
特に、他店との差別化を図りたい場合に有効です。

仕入れ先としては、海外のオンラインマーケットプレイスや現地の卸売業者などがあります。
言語や文化の違い、送料や関税など、注意すべき点も多いため、事前のリサーチと計画が必要です。

OEMの利用

OEM(Original Equipment Manufacturer)とは、他社のブランド名で販売するために製造を委託する方法です。
自分のブランドを立ち上げたい方や、オリジナル商品を提供したい方に適しています。

製造コストや最小発注数量、納期など、業者との調整が必要ですが、独自性のある商品を提供できる点が魅力です。

ハンドメイド

自分で手作りした商品を販売する方法です。
独自性が高く、他にはない商品を提供できるため、特に個性を大切にしたい方に向いています。

販売方法としては、オンラインショップやマルシェ、イベント出店などがあります。
製造物責任法への対応や、品質管理、在庫管理など、注意すべき点もありますが、情熱を持って取り組むことで、ファンを増やすことができます。

対面?ネット?開業の仕方を決める

雑貨販売の開業方法には「対面」と「ネット」があります。
対面販売はマルシェや実店舗などでお客様と直接やり取りできる点が魅力。
一方ネット販売は、場所や時間を問わず広く販売できるメリットがあります。
自分のライフスタイルや商品の特性に合わせて選ぶことが大切です。

開業に必要な手続きをする

雑貨販売を本格的に始めるには、必要な手続きをきちんと行うことが大切です。
まず「開業届」を税務署に提出し、事業を始めたことを届け出ます。
これは個人事業主として活動するための基本的な手続きです。
さらに、節税メリットを受けたい場合は「青色申告承認申請書」も合わせて提出しておきましょう。
帳簿の記録は必要になりますが、最大65万円の控除が受けられるため、将来的に売上が増えることを考えると有利です。

また、都道府県税事務所に「事業開始等申告書」の提出も求められる場合があります。
これは地域ごとに異なるため、事前に確認しておきましょう。必要な書類は税務署や自治体のホームページから入手できます。
手続き自体は複雑ではありませんが、正しく準備しておくことで安心して開業できます。

集客をしよう

雑貨販売では「どんな商品を扱うか」と同じくらい「どう集客するか」が重要です。
SNS(InstagramやX)、ネットショップのブログ発信、マルシェやイベントへの参加など、複数の方法を組み合わせることで認知度を広げられます。

自分の世界観や商品の魅力を丁寧に伝えることでファンを増やし、リピーターにつなげることができます。

よくある質問

質問

雑貨屋を開くには資格は必要ですか?

雑貨屋の開業自体に特別な資格は不要です。
ただし、扱う商品によっては「古物商許可証」や「飲食店営業許可」などが必要になる場合があります。
基本的には資格よりも、開業届などの必要な手続きを行えば始められます。

ハンドメイドの販売には許可が必要ですか?

ハンドメイド作品の販売には、特別な資格や許可は必要ありません。
ただし、食品や化粧品などを手作りして販売する場合は、菓子製造業許可や化粧品製造販売業許可などが必要になります。
雑貨やアクセサリーであれば、基本的には自由に販売可能です。

まとめ

雑貨販売を始めるには、まずコンセプトを固め、販売方法や仕入れ先を決めることからスタートします。
そのうえで、開業届や必要な許可を取得し、集客に力を入れることが成功のカギです。
扱う商品によって求められる許可が異なるため、事前に確認しながら準備を進めると安心です。
自分らしいお店作りを楽しみながら、一歩ずつ夢を形にしていきましょう。

ハンドメイド雑貨の仕入れならNETSEAがおすすめです。

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